仮想化通信

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ブレードサーバのファームウェアメンテナンス

 先週末に、客先のサーバのファームウェアメンテナンスを実施しました。2007年末頃に納入したブレードサーバ(エンクロージャはc7000、ブレードサーバはBL460c G1)で、ファームウェアは既に相当前の物でした。

 今回のために、Firmware Maintenance CDをUSBメモリに転送した物を5本用意して、20台超あるサーバを5台並行でアップデートしました……!納入時期が違うサーバもあり、ファームウェアのバージョンが異なる物が混じっていましたが、今回のメンテナンスで統一されて、スッキリとしました。

 基本的には、大きなトラブルは無くアップデートが完了しましたが、ちょっとつまづいたり、注意する必要がありそうな点をご紹介します。

Power Management Controllerを0.7 から3.4にアップグレード

 Onboard Administrator(OA)およびブレードサーバの各ファームウェア(BIOS, iLO2, SmartArray, NIC...)のアップデートが終わった後、OAのファームウェアのページを確認すると、Power Management Controllerのバージョンがいくつか0.7になっていて、アップデート可能と表示されました。ただ、Firmware Maintenanceではアップデート一覧に表示されなかったため、次のページを参考にアップデートを行いました。

 http://forums13.itrc.hp.com/service/forums/questionanswer.do?threadId=1346069

 以下で紹介する方法について、弊社は一切の責任を負いません。

 ここで紹介するのはBL460c G1を例としています。なお、バージョンが0.5の場合はアップデートは不要とのことです(OAのファームウェアのページに注記があります)。

  • Firmware Maintenance CDのUSB版をあらかじめ作っておく。Power Management Controller3.4(D)(CP011627.scexe)をHPのサイトからDLして、メモリのcompaq/swpackagesに入れておく
  • サーバーにメモリを接続して、Firmware Maintenanceを起動する。
  • Firmware Maintenanceが起動したら、言語を選んで、規約に同意する。
  • メイン画面が表示された状態でCtrl+Altを押しながらD、B、Xと入力。少しするとコンソールが出てくる。
  • /mnt/cdrom/compaq/swpackagesに移動して、「sh CP011627.scexe」を実行。指示に従ってアップデートを行う。

c7000の古い電源ユニットは自主回収中

 Onboard Administratorのファームウェアをアップグレードしたところ、電源ユニットすべてに警告マークが付きました。c7000についているInsight Displayに表示された文書番号を元に調べると、電源ユニットを自主回収しているとのことでした。

 故障と違って、自主回収によるパーツ交換の場合はUSからの取り寄せとなるようで、パーツ到着まで2週間ほどかかるとの事でした。これまで問題無く稼働していたとは言え、2週間警告マークが出続けるのはちょっと不安……。

 また、だいぶ前から告知されていたようで、これまで全く気付かなかったのは反省すべき点ですね……。