仮想化通信

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Intel D945GSEJT+CentOS5.3で自宅サーバ構築

 一つ前のエントリで宮原がML115を使った自宅サーバ構築について書いていますが、私は最近、Intel Atomプロセッサ搭載のバルクマザーボード「D945GSEJT」を使って、自宅サーバを仮想化移行しました。……ちなみに、自宅にはあまり活用されていないML115G1がありますが、うちが使用するリソース量では電気代のコストに見合わなかったので、新自宅サーバには採用しませんでした。

 スペックは、Intel Atom N270 1.6Ghz, PC5300 DDR2 2GB(ノートPCサイズのメモリ、PC4200で動作), Intel945GSEチップセット……と、ネットブックとほぼ同じになっています(詳しくはIntelのサイトへ)。OSは、単に使い慣れていると言う理由で、CentOS5.3を利用しました。検証段階ではVMware ESXiもインストールしてみましたが、ネットワークカードが対応していない?ようで、うまく使えませんでした。CentOSのインストール自体は特に苦労するところはありません。普通にインストール可能でした。

 ただし、ネットワークカード(RTL8168)の仕様が原因で、eth0のMACアドレスがFE:FF:FF:FF:FF:FFになってしまい、Xenのブリッジと重複するトラブルが起きたので、ifcfg-eth0を次のように書き換えて対処しています。

#HWADDR=XX:XX:XX:XX:XX:XX
MACADDR=XX:XX:XX:XX:XX:XX

 こうして、Webサーバ(Pentium3-700Mhzくらいで動いていたサーバ)と、自宅LAN用DNSサーバ(15Wくらいで動く小型マシン)の2台を仮想化移行することができました(とは言っても、今回はP2V変換を行わなかったので、ほぼ再構築状態でしたが……)。さらに、リソースがまだまだ空いていたので、新たにOpenVPNサーバの仮想マシンを作成しています。

 消費電力については、構築する前の状態で、ハードウェア構成も若干違いますが(2.5インチHDDと3.5インチHDDの違い)、通常時15W前後、高負荷時で20W前後となっています。今の構成でも多分30W以下くらいで動いていると思われます。仮想化前の2台のサーバの消費電力が合計60W前後でしたから、およそ半分になっています。

 Webサーバ移行の際、USBWebカメラを使ったライブカメラ発信も、PCIBACKを利用して仮想化移行しましたが、また別の機会に紹介したいと思います。