仮想化通信

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MicroServerでWindows Server 2008 R2

 以前、HP ProLiant MicroServerにESXiをインストールする記事を書きましたが、今回はサポートリストに入っているWindows Server 2008のインストールに関するメモです。あるお仕事でインストールの調査をしましたので、その時のメモをブログにも掲載します。

インストール前の準備

 まず、BIOSファームウェアが最新かどうか確認します。12月14日現在の最新は次の通りです。また、最新版はこちらのサポートページからダウンロードできます。

  • BIOS … 2010.09.30 (A)
  • リモートカード … 1.2

 次に、BIOSの設定を確認します。次の点について確認します。

  • ハードディスクモードの確認(AHCI/RAIDどちらか(IDE以外)を選択)
  • ブート順などを確認

インストール

 インストール中にドライバーを追加読み込みする必要はなく、指示に従うだけでインストールできます。Windowsのインストールが終わったら、各種ドライバをインストールします。最新版は先ほどと同じサポートページからダウンロード可能です。

  • チップセットドライバ
    • ディスプレイドライバが含まれています。選択可能な解像度が増えて、DirectX10.1が利用可能になります。
  • ストレージドライバ
    • RAID設定している場合のみインストールします。AHCIの場合は不要です。

 もし、インストール途中でインストーラがハードディスクを認識しない場合、ハードディスクに別のOS(Linux等)がインストールされていることが原因である可能性があります。この場合は、LiveCD Linuxなどを用いてパーティションを削除し、ハードディスクの先頭セクタを削除することで認識するようになります。

HDDフル搭載+RAID0を構成する場合の注意点

 以下はHPのサポートサイトに掲載されている情報ですが、初期バージョンのBIOS(2010.07.28版)でHDDを4台搭載してRAID0で構成すると、読み込み速度が遅くなる場合があるとのことです。この構成を行う場合は、NCQをdisableからEnableに変更することで、読み込み速度の低下を改善できます。詳しくはHPのウェブサイトを参照して下さい。

 また、リンク先には書かれていませんが、BIOSのアップデートも合わせて実施すると良いでしょう。