仮想化通信

日本仮想化技術株式会社の公式エンジニアブログ

仮 想 化 通 信 Vol.004 (2010/01/13発行)

 仮想化通信メールマガジンの購読はこちらからどうぞ(無料)!

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

  日本仮想化技術株式会社メールマガジン

      仮  想  化  通  信     Vol.004 (2010/01/13)

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

■□ 日本仮想化技術株式会社 3周年記念チャリティーセミナー
□■ 「全部見せます!サーバー仮想化大集合」開催のお知らせ
----------------------------------------------------------------------------
日本仮想化技術株式会社は、皆様のおかげをもちまして2009年12月26日で設立3周年
を迎えました。この厳しい経済環境の中、3年間ビジネスを続けてこれたことに感謝し
て、我々の3年の総決算の意味も込めてセミナーを開催いたします。

テーマは「サーバー仮想化大集合」。VMwareXenHyper-V、そしてLinux KVMなど、
様々なサーバー仮想化技術の活用のポイントを解説します。
このセミナーにご参加いただければ、1日で現在のサーバー仮想化技術の動向をすべ
てご理解いただけます。

また、本セミナーはチャリティーセミナーとして、収益金は財団法人日本盲導犬協会
へ寄付させていただきます。参加費用は兄弟会社である株式会社びぎねっとが設立
9周年であること、また「サンキュー」の意味も込めて3,900円とさせていただきまし
た。ご理解、ご協力をお願いいたします。

■開催概要
日時:2010年2月6日(土) 10時〜16時45分(9時30分より受付開始)
会場:津田ホール(東京・千駄ヶ谷駅前) T101・102会議室
   http://tsudahall.com/
定員:60名
費用:3,900円(税込・領収書発行)
主催:日本仮想化技術株式会社
共催:株式会社びぎねっと

講師:各セッションは日本仮想化技術株式会社 技術スタッフが講師を務めます。

■スケジュール
10:00-10:45 仮想環境の設計手法(宮原 徹)
11:00-11:45 VMware(遠山 洋平)
12:00-13:00 昼食休憩
13:00-13:45 Xen(野津 新)
14:00-14:45 Hyper-V(木下 兼一)
15:00-15:45 Linux KVM(大内 明)
16:00-16:45 仮想化技術の今後の動向(伊藤 宏通)
16:45  終了

■セッション内容
各セッションは、事前検証および本格的な導入を検討されている方を対象に、各仮想
化ソフトウェアの優位性や技術的な特長、仮想化環境の構築や運用管理に役立つトピ
ックを取り上げる予定です。
※スケジュールおよびセッション内容は予告なく変更される場合がありますのでご了
 承ください

■お申し込み
お申し込みはこちらのURLよりお願いいたします。
  URL: http://virtualtech.jp/39seminar/


■□ 
□■ ヤフオクで揃える仮想化インフラ(3)
----------------------------------------------------------------------------
さて、今回はサーバーマシン以外にこんなものも購入できるよ、というものを紹介し
たいと思います。

・CPU(難易度B)
たとえば、プロセッサが2ソケットのマシンの場合、空いているもう1つのソケットに
CPUを増設したい、ということがあります。そんな時にも、ヤフオクでCPUを購入する
ことができます。
ただし、サーバーマシンの場合、CPUを冷却するためのヒートシンクが専用のものに
なっているので、型番をしっかりと調べる必要があります。また、クロック数も二つ
のCPUで合わせる必要があるのも注意点です。CPUとヒートシンクを別々に購入する、
より性能の高いCPUを購入して交換するという技もあるので、研究してみてください。

・メモリ(難易度C)
メモリ増設も、サーバーマシンの性能アップに欠かせません。サーバーマシンによっ
てメモリの規格が異なるため、古くなったサーバーマシン用のメモリを入手するには
オークションは良い手段でしょう。メモリの規格は速度だけでなく、メモリの誤り訂
正を行うECCの有無なども確認しておきましょう。ほとんどのメモリはECC有りが使わ
れています。

・ハードディスク(難易度A)
純正、バルク合わせて沢山流通しています。一般的なSATAディスクは秋葉原あたりで
購入した方が安いですが、SCSISASといった業務用サーバーで使用される規格の場
合には、ほとんどオークションでしか安く入手はできません。それだけに難易度の高
いパーツです。さらにハードディスクは消耗品ですから、いつか壊れます。運が悪け
れば、購入してすぐに壊れる可能性もあります。そのあたりのリスクも含めて飲み込
める、器量が要求される買い物でしょう。ハードディスクを不自由なく落札できるよ
うになれば、オークションスキルも相当高くなっていると言えます。

・インターフェース類(難易度B)
主なものとしてはネットワークカードですが、カードのバス規格がPCI-XやPCI Expr-
essなどになり、バス幅や速度も異なるため、自分の使用しているサーバーマシンに
用意されているバスと相談しつつ、必要なチップを搭載しているサーバー用NICを購
入するのは、難易度はやや高めです。
他にも、RAIDカードやFCカードなど、意外と掘り出し物が多いのもこのジャンルです。
日本仮想化技術株式会社では最近、Intel VT-cが利用可能なNICeBayで落札して検
証したりしています。

・サーバーラック関係(難易度A)
自宅にサーバーラック。漢の夢ですね。そんな夢も、オークションでかなえることが
できます。ちなみに日本仮想化技術株式会社で使用しているサーバーラックは、4500
円で落札してきたAPCのラックです(定価10万ぐらい)。組み立ててみたら、微妙に
ポストが曲がってたりしましたが、なんとか使えています。その他、サーバーマシン
にラックマウント用のレールが付いてなかったりすることも多々あるので、その機種
に合わせたレール等のパーツを購入するのもいい買い物ですね。

・ネットワークスイッチ(難易度A)
Ciscoなどのスイッチも、オークションなら格安で購入できます。ただし、一般的な
ノンインテリジェントなスイッチがギガビットが当たり前になっているのに、多機能
なインテリジェントスイッチは100Mbpsが主流ですので、勉強用と割り切るか、多少
高くなりますがギガビットのものを購入すると良いでしょう。インテリジェントスイ
ッチはファームウェアのバージョンなども絡んでくるので、なかなか難しいカテゴリ
のものと言えます。

・ストレージ(難易度S)
仮想化といえば共有ストレージ。自宅にiSCSIやFCのストレージが置ければ、検証も
楽々です。ただし、ストレージは出品される数が少なく、金額も安くはありません。
FCスイッチなども必要となるので、最初はなかなか手が出しにくいかもしれません。
また、ストレージは基本的に冷却ファンの音が大きいです。設置場所の静粛度やスペ
ースをよく考えた上で落札しましょう。筆者はFCストレージの落札にトライしようか
と思いましたが、冷静に考えてやめておきました。

このように、サーバーマシン以外でも色々なものがオークションで入手できます。落
札するためには、その商品に対する深い理解が要求されます。落札しないまでも、ハ
ードウェア構成設計のイメトレとして、出品されている商品について調べてみるのは
いかがでしょうか?(宮原)


■□ 技術部コラム
□■ KVMWindowsドライバインストール(の、途中)
----------------------------------------------------------------------------
今年の年始めは予定外の帰省から始まった大内です。急用だったので、実家に戻って
すぐはドタバタしていましたが、Uターンは天候(吹雪が来てしまった)と飛行機の空
席の関係でゆっくりになったため、空いた時間にKVMWindowsドライバを試してみる
事にしました。
結論から言うと、時間切れと、仕事が忙しくなっているなどで、まだインストールが
終わっていません……。仕事が一段落したら続きをやろうと思っています。また結果
が出たら、メールマガジンやブログで報告できたらと思ってます。
さて、KVMWindowsドライバは現在、ネットワークドライバの「NetKVM」と、ストレ
ージドライバの「viostor」の2種類があります。最新版ではありませんが、コンパイ
ル済みのバイナリがこちらからダウンロード可能です。
  URL: http://www.linux-kvm.org/page/WindowsGuestDrivers/Download_Drivers
インストール方法ですが、ネットワークドライバはWindows上から簡単に行う事がで
きます。ストレージドライバは、Windowsのインストール時に読み込ませてから、ド
ライバをインストールする必要があるため、Windowsインストール後にドライバを入
れる事は難しいようです。
また、上記URLで配布されているviostorドライバは、Windowsインストール時に読み
込ませるために必要なファイル(txtsetup.oem)が同梱されていないのと、そのファイ
ルを補完して読み込ませてもインストールがうまくいかないなど、ハードルが少し高
いようです。
ソースリポジトリにある最新のものでは、txtsetup.oemが取得できるので、ソースを
取得して自分でコンパイルすると良いと、社内からアドバイスをもらいました。ソー
スリポジトリのURLを以下に掲示します。
  URL: git://git.kernel.org/pub/scm/virt/kvm/kvm-guest-drivers-windows.git
コンパイルには、WindowsのDriver Development Kit(DDK)が必要になるため、別途入
手して下さい。無償でダウンロードすることができます。
ドライバのコンパイルは数分で完了します(意外と早く終わる事にやや驚きました)。
私ができたのはここまでです。ああ、後はインストールを試すだけなのに……!と言
う訳で、頑張ってお仕事を済ませたいと思います。(大内)


■□
□■ あ と が き
----------------------------------------------------------------------------
今回の仮想化通信はいかがでしたでしょうか?

2010年が始まって早くも2週間がたちますね。ところで、西暦の2桁表示が10に変わり、
「100113」なんて表示になりましたが、なんだか日付っぽく見えないと思うのは私だ
け……でしょうか?数ヶ月、数年すると慣れてくるのかも知れませんね。(大内)

★次回の仮想化通信は1月27日を予定しています。


----------------------------------------------------------------------------

■配信停止/メールアドレス変更方法
 メールマガジンの配信停止をご希望の方は、下記ページよりお手続きください。
 メールアドレスを変更される方は、古いメールアドレスへの配信停止手続きをして
 頂き、新しいメールアドレスをご登録ください。
  http://VirtualTech.jp/mailmagazine/

■バックナンバーについて
 メールマガジンのバックナンバーは、ブログ版仮想化通信に掲載しています。
  http://blog.VirtualTech.jp/category/mailmagazine/

■お問い合わせ
 発行 : 日本仮想化技術株式会社
  メール : kasotsu@VirtualTech.jp
  URL  : http://VirtualTech.jp/

----------------------------------------------------------------------------