Jujuはアプリケーションのデプロイメントツールです。様々なクラウドに対応しており、クラウドと連携することでアプリケーションのデプロイメント、構成管理が可能です。このブログでもJujuは定期的に取り上げています。
最近Jujuのバージョンが2.8に更新されました。色々と機能強化されています。
主な新機能としては
- OpenStack ModelでマルチNICをサポート
- 実行中のマシンが再起動したことを検出すると、すでに開始されているユニットの開始フックを自動的に呼び出すようになった
- Jujuによるアプリケーションの変更を単一のトランザクションで適用されるように処理を改善
主に改善された機能としては
- juju-restoreツールがダウングレードをサポート
- Jujuのログ出力がINFOが標準になりました(これまではDebug)
- その他多くのバグ修正
詳細はリリースノートで確認できます。
JujuにはJujuでデプロイしたアプリケーションの状態の監視や構成、設定変更が行えるJuju GUIというもがありますが、この度Juju GUIもアップデートが提供されてJuju Dashboardと名前を変えたようです。 以下にJuju Dashboardについて簡単にまとめられています。
Juju 2.8.0 / Juju Dashboardにアップグレードするには
リリースノートなどには詳しく載っていませんでしたが、Jujuのバージョンを2.8にしてから juju upgrade-gui
を実行すると、Juju Dashboardが利用できるようです。
つまり、次のように行います。Juju Controllerを2.8.0にアップグレードしてそれが完了した後、各Modelをアップグレードします。その後に juju upgrade-gui
を実行する形です。
[追記]
旧来のJuju GUIよりも後退している機能が存在します。アップグレードする前に、こちらをコメントを含めてご覧になってからお試しください。アップグレードするまでは旧来のJuju GUIが利用できます。例えば、Juju Dashboard、Juju GUIでできていたアプリケーションの設定変更が現在できないようです。またWebブラウザーでアクセスできるJuju CLIは未実装の模様です。Beta版なので、徐々に改良される予定だそうです。
$ juju switch <models> $ juju upgrade-juju $ juju upgrade-gui fetching Juju Dashboard archive uploading Juju Dashboard 0.1.7 upload completed Juju Dashboard switched to version 0.1.7
新しいJuju Dashboardにアクセスする際のURLは juju gui
コマンドで確認できます。
(実行例)
$ juju gui Dashboard 0.1.7 for controller "maas" is enabled at: https://172.17.x.x:17070/dashboard Your login credential is: username: admin password: xxxxxxx
URLは旧来は /gui/login
でしたが、 /dashboard
に変わっています。