「なぜ仮想化なのか」
この根源的な問いに、一言で答えるのはとても難しいです。そこで、思いつくままに何回かに分けてその理由を探っていきたいと思います。
まず、もっとも大きいのが、サーバーの数を減らしたい、という要望です。サーバーの価格低下と性能向上が進んだおかげで、組織内には数え切れないぐらいのサーバー台数が存在しています。サーバー台数の増加は、次の問題を引き起こします。
- 設置スペース タワー型はもちろん、省スペースであるはずのラック型も、数が増えればそれだけスペースを占有します。
- 管理コスト 物理サーバーの管理は、わかりやすさの反面、台数が増える毎に比例して管理コストが上昇します。
- 電力 昨年の夏の電力不足を思い起こしてください。
- 発熱量 ラックの後ろの暑さは半端じゃありません。
これらの問題を解決する一つの方策として、仮想化技術が注目されているわけです。
(続く)