仮想化通信

日本仮想化技術株式会社の公式エンジニアブログ

Linux KVMサーバーの更新

先週、ビルの保守点検のための停電があって、いくつかのインフラがその影響を受けたのですが、個人的な雑多な検証のために使っていたLinux KVMサーバーのホストOSも起動しなくなってしまいました。

そこで、社内で使っているLinux KVMサーバーを更新することにしました。

古いサーバーの方はお願いしてUbuntuをライブブートしてストレージをマウントしてもらって、そこからqemuファイルと/etc/libvirt/qemuのあたりにあるxmlファイルを新しいサーバーにコピーし、Linuxブリッジも作成して さあ起動だと思ったら、ほとんどのVMはそれだけで済んだものの、一つのVMだけ起動せずにエラーになりました。

libvirt.libvirtError: Path '/dev/dri/by-path/pci-0000:01:03.0-render' is not accessible: No such file or directory

エラーからなにか特定のIDのPCIデバイスを設定しているようですね。 類似するメッセージが出ている事象をWebで見つけたので

改めて起動しないVMの設定を見ると、次のような設定が。

    <graphics type="spice" keymap="ja">
      <listen type="none"/>
      <image compression="off"/>
      <gl enable="yes" rendernode="/dev/dri/by-path/pci-0000:01:03.0-render"/>
    </graphics>

IDが一緒なので、これが原因ですね。

Virt-managerで該当の設定を確認しました。

この環境はCUIでしか使っていないのでOpenGLの設定は不要でした。 ここをオフにすることで、エラーが発生することなく無事VMが起動するようになりました。

サーバーもOSも新しくなったので、またしばらく使えます。